2008 Fiscal Year Annual Research Report
胃癌患者の末梢血中腫瘍細胞の解析:癌幹細胞との関連と臨床応用への展開
Project/Area Number |
20591568
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡部 寛 Kyoto University, 医学研究科, 講師 (10335250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小濱 和貴 京都大学, 医学研究科, 助教 (50322649)
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Keywords | 胃癌 / 末梢血検査 / 癌幹細胞 |
Research Abstract |
I. CellSearch system(Veridex)を用いた臨床検体の研究 CTCは現在まで高度進行胃癌19症例に対してCellSearch systemを用いて測定を行っている。 Stage I/IIで0/5、Stage IIIで1/8、Stage IVで3/6と合計4症例で陽性が確認され、臨床病期にしたがって検出率があがる傾向はあるようである。うち3例は遠隔転移例で手術適応なしの症例であり、やはり臨床的な遠隔転移症例にはかなりの頻度で検出される。逆に臨床的に転移のない例で(微小転移例)ではなかなか検出できる感度ではないような印象である。 II.胃癌CTCのマーカーの妥当性の検討 マーカー検討はretrospectiveな系で行う。図1を参照して、EpCAM陽性として採取されるCTCがCD45陰性で、CK8/18/19陽性であることを指標としている。同じ表現系が手術摘出した細胞と同じであるかを検討した。その結果としての陽性率をIに示した。今後妥当性を評価したい。 III.癌幹細胞の性質の検討 1)臨床サンプルからの検討 胃癌サンプルを評価するために、セルライン化を試行している。現在のところ、10例中1例のみにセルライン化が可能程度である。現在さらに、マウスへの皮下移植によって、セルライン化効率を向上させている段階である。 [本研究の意義] 最近の外科学会で慶応大学が途中経過の報告をしていたたが、やはり同様の成績のようである。したがって、再発予測といううよりは治療効果モニタリングに用いるのが最も現実的なようである。
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Research Products
(2 results)