2008 Fiscal Year Annual Research Report
スキルス胃癌に対するハイブリット型機能分子搭載ウイルスによる新規治療開発
Project/Area Number |
20591574
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
中森 幹人 Wakayama Medical University, 医学部, 講師 (10322372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
岩橋 誠 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70244738)
中村 公紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (80364090)
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Keywords | ウイルス療法 / スキルス胃癌 / ヘルペスウイルス / 腹膜播種 |
Research Abstract |
当該年度はハイブリッド型機能分子搭載ウイルスの開発を行った. 腫瘍微小環境破壊に適したtaxane関連分子のcloningと機能解析 スキルス胃癌の腫瘍微小環境的性格, taxane系抗癌剤の現時点での胃癌症例への腹腔内投与の有効性の期待ならびにthrombospondin-1(TSP-1)とtaxaneの作用機序との関連から, oncolytic HSV-1でTSP-1をoverexpression出来るシステムを作成する必要性があり, SV-01(東京大学脳神経外科藤堂具紀博士より供与)expression cassetteを用いて, TSP-1遺伝子発現cassetteを以下の方法で作成した. 方法:ヒト全血よりtotal RNAを抽出(QIAGEN社QIAamp RNA Blood Mini kit)し, TSP-1のcloningのためのspecific maker:5'-TAACCTAGGAACCCGGGAAG-3'を用いてtotal RNAよりTSP-1mRNAを逆転写(cDNA作製),これを増幅する.これを, cloning vector pTA2にsubcloningし, ABI社PRISM310Genetic Analyzerを用いてシークエンスして確認する.その後に, SV-01のmulti-clonig siteにligationし, TSP-1蛋白発現の確認をWestern blotting,免疫染色でそれぞれ確認する.さらに,ヒト胃癌細胞株である, MKN-1, MKN-45, TMN-1を用いて, In vitroでのそれぞれのexpression cassetteの胃癌細胞に対する特性について検討した. また,動物実験については,以下のプロトコールを行った. Day1:スキルス胃癌細胞株TMK-1(3xlO^6個)を7週齢athymic female BALB/c nu/nu miceを用いて皮下腫瘍モデルを作成した. Day7: Hybrid typed-arimgoncolytic HSVを1xlO^9pfu腫瘍内投与した治療28日目に各群より3匹をsacrificeし,腫瘍重量の測定,腫瘍含む各臓器(腹膜,腸管,肝臓,脾臓)の組織学的診断をH&E染色, anti-HSV antibody,による免疫組織染色を行った.これに血管新生抑制の効果を現在検討中である.
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Research Products
(2 results)