2008 Fiscal Year Annual Research Report
食道扁平上皮癌の発生・進展に関与するプロテインフォスファターゼの変異・機能解析
Project/Area Number |
20591576
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
岩谷 岳 Iwate Medical University, 医学部, 助教 (70405801)
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Keywords | 食道癌 / フォスファターゼ / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
フォスファターゼ遺伝子の変異解析:現在食道癌細胞株11株についてPCR/Primer条件を設定中である。当初DNAでのprimer設計をしたが該当遺伝子が多数のexonを持ちPrimer数が膨大となることから、RT-PCRを用いRNAからcDNAを作成し複数のexonをまたぐPrimer pairを作成した。これにより、 PTPRT, PTPN13/14, PTPRG, PTPRF, PTPN3の6遺伝子につきDNAに比し約半数の80組のprimer pairで検索可能とした。諸条件を設定中であるが、条件固定次第多数検体を一括して96wellのplate sequenceを予定している。(開始当初SSCPによるスクリーニングを施行していたが、共同利用施設ではsequencerの設定変更など煩雑となることからDirect sequenceへ変更した)また、切除検体30例は既に凍結標本として保有しており、細胞株での解析が終了次第変異検索施行予定である。 機能解析:フォスファターゼ遺伝子の変異解析は進行中であるが、食道癌細胞株における5Fu, CDDP, Docetaxe1の3剤に対する蛋白発現変動解析を逆相蛋白ライセートアレイにて、上記と平行して施行中である。本解析結果とフォスファターゼ遺伝子変異解析結果から、変異の有無による各薬剤に対する蛋白発現変動の比較を行うことで、当該フォスファターゼ遺伝子がどのシグナル伝達経路でどのような基質蛋白質・キナーゼと作用しあっているかが同定可能と思われる。
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