2009 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌化学療法とがんワクチン療法におけるストレス誘導蛋白発現の意義
Project/Area Number |
20591584
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Research Institution | Tazuke Kofukai Medical Research Institute |
Principal Investigator |
上田 修吾 Tazuke Kofukai Medical Research Institute, 医学研究所 第1研究部, 研究員 (80372580)
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Keywords | 抗癌化学療法 / がんワクチン療法 / 胃癌 / 食道癌 / トランスレーショナルリサーチ |
Research Abstract |
進行胃癌患者に対して、積極的に腹腔鏡検査を導入し正確に腹膜播種転移の有無を診断、治療前の進行度を確定するとともに、遺伝子検査目的で胃癌組織を生検採取し保存した。RNAを抽出し、胃癌における遺伝子発現を検査する予定である。S-1/CDDP併用による抗癌化学療法を2コース実施した後、胃切除術を実施した。術前化学療法により胃癌原発巣の縮小ばかりでなく、腹膜播種転移の消失を認める症例もあり、予後改善効果を認めたため論文発表した。 一方、手術、放射線・抗癌化学療法に抵抗性となった進行・再発食道癌患者を対象として、がんワクチン療法第1相臨床試験を実施した。腫瘍にNY-ESO-1またはHER2発現症例を対象に、三重大学医学研究科・珠玖洋教授より供与された2種類の混合蛋白ワクチン(CHP-NY-ESO-1、CHP-HER2)、アジュバントOK-432を皮下注射した。三重大学と共同で8症例完遂した。全症例食道扁平上皮癌で、かつNY-ESO-1を発現したが、HER2発現は認めなかった。主な有害事象は注射部位の軽度発赤を含む皮膚反応であり、安全性が示された。ワクチン療法治療効果判定をCT、内視鏡検査により実施した。各ワクチン投与前に患者より採血、リンパ球と血漿を分離、凍結保存した。3例は試験中病状は安定維持された。全症例血清中NY-ESO-1またはHER2に対する抗原特異的抗体値の上昇を認めた。液性免疫に関する検討結果について論文発表した。
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Research Products
(3 results)