2009 Fiscal Year Annual Research Report
大腸癌に対するメトロノミック化学療法における循環血管内皮前駆細胞の意義
Project/Area Number |
20591597
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
緒方 裕 Kurume University, 医学部, 教授 (20177124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 英嗣 久留米大学, 医学部, 助教 (40421317)
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Keywords | Metronomic chemotherapy / CPT-11 / Bevacizumab / 循環内皮前駆細胞(CEP) / 循環血管内皮細胞(CEC) / Colon cancer / 血管新生抑制 / 腫瘍内血管密度 |
Research Abstract |
昨年度、マウス背部皮下腫瘍移植モデルを用いたCPT-11およびBevacizumabによる抗腫瘍効果の検討から、コントロール群に比べ治療群では有意な腫瘍増殖抑制効果が認められた。さらにMetronomic群(低用量頻回投与群(2回/1週))はMTD群(2週間隔投与群)に比べ有意に強い増殖抑制効果を示した。5mg/kgを2回/1週のBevacizumabとMetronomic CPT併用では、さらに強い抑制効果がみられる。 また、循環内皮前駆細胞(CEP)および循環血管内皮細胞(CEC)の測定により、Metronomic群ではDay15におけるCEPはコントロールに比べ有意に低値であり、Metronomic therapyのCEPに対する抑制効果が示唆された。さらに特異的な血管新生阻害剤であるBevacizumabの併用により強いCEP抑制効果が認められた。 などを明らかにした。今年度は、Day-1,4,8と経時的にCEPおよびCECを測定し、Metronomic therapyのCEPに対する持続的抑制効果が示唆された。 さらに、Day15の腫瘍組織の血管密度はMetronomic群で有意に低値であり、Metronomic therapyの血管新生抑制作用が裏づけられた。 大腸癌臨床例におけるMTD治療とMetronomic治療のCEPとCECについては、現在症例の集積中である。
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Research Products
(2 results)