2010 Fiscal Year Annual Research Report
大腸癌に対するメトロノミック化学療法における循環血管内皮前駆細胞の意義
Project/Area Number |
20591597
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
緒方 裕 久留米大学, 医学部, 教授 (20177124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 英嗣 久留米大学, 医学部, 助教 (40421317)
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Keywords | Metronomic chemotherapy / CPT-11 / 循環内皮前駆細胞(CEP) / 循環血管内皮細胞(CEC) / Colon cancer / 腫瘍内血管密度 / Bevacizumab / 血管新生抑制 |
Research Abstract |
(Preclinical model) マウス背部皮下大腸癌移植モデルを用いたCPT-11およびbevacizumabによる抗腫瘍効果の検討から、metronomic CPT群(2回/週の低用量頻回投与群)はMTD CPT群(2週間隔投与群)に比べ有意に強い増殖抑制効果を示した。特異的血管新生阻害剤bevacizumabとmetronomic CPT併用では、さらに強い抗腫瘍効果がみられた。 コントロールとMTD群では循環内皮前駆細胞(CEP)および循環血管内皮細胞(CEC)、いずれも経時的に増加するのに対し、metronomic群やbevacizumab併用群ではDays-0,4,8,15におけるCEPは低値で増加を認めなかった。Day-15のCEPはコントロールに比べ有意に低値であった。一方、CECは抗腫瘍効果の強いmetronomic群やbevacizumabとmetronomic CPT併用群ではdays-4,8に一過性に増加し、day-15で低下するパターンを示した。Day-15の腫瘍組織の血管密度はmetronomic群とbevacizumab併用群で有意に低値であった。 以上より、CPT-11を用いたmetronomic therapyの血管新生抑制作用による抗腫瘍効果が示唆された。また、循環内皮前駆細胞のモニタリングは血管新生抑制のサロゲートマーカーになり得ることが示された。 (進行・再発大腸癌臨床例) FOLFOXまたはFOLFIRI施行例(MTD治療、n=3)と経口剤を用いたXELOX(metronomic治療、n=4)前後のCEPの推移を検討した。初回治療前と2週後にCEPsを測定した。臨床例におけるCEPsは個人差が大きく、前後値の増減によりmetronomic治療におけるCEPsの抑制効果を検討している。現在まで、CEPsの減少はMTD群が3例中1例、metronomic群が4例中2例にみられたが、今後症例の集積が必要である。
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Research Products
(1 results)