2010 Fiscal Year Annual Research Report
SOXファミリーによるWntシグナルを介した大腸癌進展の制御と臨床応用
Project/Area Number |
20591599
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Research Institution | Tazuke Kofukai Medical Research Institute |
Principal Investigator |
橋田 裕毅 財団法人田附興風会, 医学研究所第1研究部, 研究員 (70281607)
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Keywords | SOX4 / 大腸癌 / 大腸発生 / Wntシグナル / SOXファミリー / microRNA |
Research Abstract |
これまでの実験から、SOX4をはじめとするSOXファミリーは、Wntシグナルを制御し、大腸の発生と癌化に関与が考えられ、大腸癌細胞にSOX4を発現誘導させることにより、beta-cateninの核への移行を変化させ、大腸癌の進展を制御する可能性が示唆された。 また、ヒト大腸癌組織において、SOX4の発現が強陽性の場合は、病期が進行しており、予後が不良であることが判明した。 さらに大腸癌におけるSOX4にかかわるmicroRNAを同定するため、ヒト大腸癌のmicroarrayを行った。結果として新規のmicroRNAを含む5種類の候補microRNAを絞り込んだ。SOX4(Wild typeとDominant negative)、Wntシグナル(Wnt3a、Frizzled、beta-catenin、TOPflash、FOPflash)の発現ベクターを作成し、HEK293細胞やSW480細胞をはじめ大腸癌細胞株にtransfectionを行い、また、候補microRNAを導入したluciferase assayを行ったところ、一部のmiroRNAはSOX4を制御しWntシグナルに関わるbeta-cateninを制御することが判明した。また、それらのmicroRNA signatureを検討したところ、signatureの強弱により、大腸癌の進展が異なり、予後と相関している結果が得られた。 また、SOX4ペプチドをマウスへ接種し、ワクチンとしての効果を検討する準備を行っている。
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Research Products
(4 results)