2008 Fiscal Year Annual Research Report
肝移植後・大量肝切除後の肝再生促進と感染制御の研究 特に好中球機能からみた解析
Project/Area Number |
20591601
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
竹内 男 Chiba University, 医学部附属病院, 助教 (20400822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 勝 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
吉留 博之 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (10312935)
大塚 将之 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (90334185)
吉富 秀幸 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60375631)
古川 勝規 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00400987)
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Keywords | 感染症 / 移植・再生医療 / 免疫学 / 外科 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
ラットを用いて牌を腹腔外に皮下に転置して側副血行路を発達させて門脈鬱血を回避するモデルを作成した。このラットに全肝阻血を施した後に70%もしくは90%肝切除を行った。 Transaminaseの値でみた術後肝障害は90%肝切除群で高度であった。肝切除後の生存率は90%肝切除群で低値であった。好中球集積は90%肝切除群で高度であった。肝再生に関与する転写因子の活性は70%肝切除群で有意に増強していた。肝切除後24時間、48時間にBrdUの取り込みとPCNAの免疫染色を行い肝再生について検討したところ、70%肝切除群で有意に肝再生が亢進していた。G-CSFが肝再生に及ぼす効果については今後検討予定である。 肝切除を受ける患者とその家族よりinformed consentを得た上で、術前・と術後経時的に末梢血採血を行い、CD14^+monocyte、CD4^+T細胞と好中球を分離した。好中球をLPS刺激下に培養し、サイトカイン産生能についてBioPlex Suspension ArraySystemを用いて検討した。術後に重篤なSIRSを発症した症例では術前に分離培養した好中球の培養上清中のTNFαやIL-6などの炎症性サイトカインが有意に高値を示した。また感染性合併症を起こした症例では術後3日目のTNFα、IL-βなどの炎症性サイトカイン並びにCCL2などのTh2誘導生のケモカインが有意に高値を示した。分離したCD14^+monocyteよりTotalRNAを抽出してcDNAを合成し定量PCRを施行したところ、感染性合併症を発症した症例ではmarnose receptor mRNAを強く発現していた。サイトカイン産生能についてはIL-10、ccL17等を産生しM2macrophageの特性を示していた。マウスにPMN-IとPMN-IIを移入して肝切除を行う実験については、今後検討する予定である。
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Research Products
(3 results)