2009 Fiscal Year Annual Research Report
肝移植後・大量肝切除後の肝再生促進と感染制御の研究 特に好中球機能からみた解析
Project/Area Number |
20591601
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
竹内 男 Chiba University, 医学部附属病院, 助教 (20400822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 勝 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
吉留 博之 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (10312935)
大塚 将之 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (90334185)
吉富 秀幸 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60375631)
古川 勝規 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00400987)
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Keywords | 感染症 / 移植・再生医療 / 免疫学 / 外科 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
1.C57BL/6マウスに70%肝切除を施し、その直後よりdexamethasone(125mg/mouse/day)を腹腔内へ投与するモデルを作製した。肝切除後1日目にherpes simplex virus(HSV)5x10^2PFU/mouseを静注投与により感染させた。感染後5日目に測定した血清α-defensinの濃度はdexamethasone非投与軍と比較して有意に低値であり、肝・脾・肺組織中のHSVの力価はdexamethasone投与群において有意に高値であった。 2.同じモデルで肝・脾・肺組織のパラフィン包埋切片を作製して炎症細胞浸潤を検討した。dexamethasone投与群においてリンパ球の浸潤が軽微であった。免疫組織化学的に肺でのα-defensinの局在を検討したところ、dexamethasone投与群では肺胞内好中球の特異顆粒内に内包されていた。一方で非投与群においては肺胞内や肺実質内でも確認された。 3.C57BL/6マウスの脾よりマクロファージとCD4^+T細胞を、末梢血より好中球を分離した。好中球との共培養下にC57BL/6マウス由来II型肺胞上皮cell lineであるT7にHSVを1MOIで感染させ、1時間後にマクロファージとCD4^+T細胞を添加した。感染1日後に測定した培養上清中のα-defensinの濃度は、マクロファージとCD4^+T細胞を添加しない群と比較して有意に高値であった。この系におけるMAPKを中心とした細胞内シグナル伝達については今後検討予定である。
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Research Products
(3 results)