2009 Fiscal Year Annual Research Report
新規表面抗原の同定に基づくマウス肝幹細胞の分離および特性解析
Project/Area Number |
20591610
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
安近 健太郎 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (00378895)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪飼 伊和夫 京都大学, 医学研究科, 非常勤講師 (60263084)
上本 伸二 京都大学, 医学研究科, 教授 (40252449)
石井 隆道 京都大学, 再生医科学研究所, 研究員 (70456789)
加茂 直子 京都大学, 医学研究科, 医員 (50452355)
|
Keywords | 肝幹細胞 / 表面抗原 |
Research Abstract |
1.マウス胎仔肝幹細胞分離 i)マウス胎仔肝での候補遺伝子発現解析 細胞凝集塊形成法に基づき、マウス胎仔肝より肝前駆/幹細胞分画を分離・濃縮した上で、蛍光励起セルソーターを用いて、CD49f+/Thy1-/CD45-細胞(肝前駆/幹細胞)を分離した。各胎齢に基づき、経時的に細胞を分離した上で、昨年度までにスクリーニングした肝幹細胞特異的遺伝子候補の発現をRT-PCRにより胎齢ごとに比較解析することにより、より未分化状態で発現量の多い遺伝子を検証し、肝幹細胞特異的表面抗原遺伝子候補を同定した。 2.マウス胎仔肝幹細胞の特性解析 i)マーカー遺伝子発現解析 上記のようにして新規に同定した肝幹細胞特異的表面抗原の発現に基づき、マウス胎仔肝前駆/幹細胞分画(CD49f+/Thy1-/CD45-細胞)からprospectiveに単離した肝幹細胞に対して、alpha-fetoprotein(AFP), albumin, CK19, FoxA2, GATA4などの未分化肝細胞マーカーやtyrosine aminotransferase (TAT), Tryptophan 2,3-dioxygenase (TO), Glucose 6-phosphatase (G6P)などの成熟肝細胞マーカー、さらにはalpha-smooth muscle actin(αSMA), desmin, Goosecoid, brachuryなどの中胚葉マーカーなどこれまでに同定されている各種分化マーカーに対するRT-PCRや免疫染色を行い、単離した細胞分画により未分化な内胚葉細胞が濃縮されていることを確認した。
|