2009 Fiscal Year Annual Research Report
超過冷却保存されたヒト小型肝細胞によるヒト肝臓化ハイブリットマウスの開発
Project/Area Number |
20591615
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
水口 徹 Sapporo Medical University, 医学部, 講師 (30347174)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 公一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50136959)
三高 俊広 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50231618)
目黒 誠 札幌医科大学, 医学部, 助教 (50448601)
川本 雅樹 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70404605)
中村 幸雄 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50516648)
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Keywords | 自己組織化 / 生体機能利用 / 移植・再生医療 / 応用動物 / 再生医学 |
Research Abstract |
小型肝細胞の分離および凍結条件を決めるべく実験を行った。肝細胞の保存条件を検証する一方で、肝細胞移植でのドナー細胞の機能活性を検証するため、肝硬変モデルの作成を行った。一方で、肝硬変の発症要因やドナー細胞の機能発現にUTIが関連しているとの仮説からUTIノックアウトマウスを使用した、肝再生実験を行った。UTIの欠損ではマウス肝再生が遅延し、細胞周期の比較的後半でS期以降の遺伝子発現発現群が高値であったことからG2/M期での遺伝子発現異常をきたす事を証明し、論文で成果が発表された。また、肝細胞にとっては直接的な増殖活性を示さなかったものの補助的な増殖促進効果を認め、UTI欠損マウスの肝細胞ではUTIの添加により増殖活性が回復し、UTIは肝再生にとって重要な因子である事を証明した。一方で、これらの遺伝子発現解析をフィンランドとの国際共同研究として発展する可能性を探求し、邦人とフィンランド白人との遺伝子発現解析を施行し、その成果が発表された。さらに、ヒト肝細胞分離に最も重要な安全にドナー細胞を採取する方法を、腹腔鏡を使用した低侵襲法として、国際学会で実際の手技を発表し、意見交換を行った。
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Research Products
(3 results)