2009 Fiscal Year Annual Research Report
複数の癌特異的遺伝子を標的にした分子標的治療の開発
Project/Area Number |
20591624
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
國料 俊男 Nagoya University, 大学院・医学研究科, 特任助教 (60378023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梛野 正人 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20237564)
横山 幸浩 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 寄付講座講師 (80378091)
上原 圭介 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50467320)
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Keywords | Nek2 |
Research Abstract |
<癌特異的遺伝子:Nek2,FAK,TLKを標的にしたsiRNAの開発> 胆管癌細胞株HuCCT1へのNek2(NIMA related kinase 2)siRNAとTLK1(Tpusled like kinase 1)siRNAの同時導入、Nek2 siRNAとFAK(focal adhesion kinase)siRNAの同時導入による遺伝子発現の抑制効果について検討した。同時導入によるNek2、FAK、TLK1の各遺伝子間の発現抑制に関して増強させる相互作用は認めなかった。今後同時導入による増殖能、浸潤能などの機能解析をすすめていき、特に相加効果、相乗効果の有無について検討する。 <癌特異的遺伝子:Nek2、FAK、TLKの基礎的研究> Nek2 siRNA、FAK siRNA、TLK1 siRNAの同時導入以外に抗癌剤との併用についても検討した。胆管癌、膵癌細胞株においてNek2 siRNAと5FU、Nek2 siRNAとCDDPの併用投与は増殖抑制と細胞死の亢進に有効であり、相加効果を認めた。また大腸癌細胞株においてもNek2 siRNAとCDDP併用投与により相加的な抗腫瘍効果を認め、cancer scienceに報告した。 <ヒト標本等におけるsiRNA導入効率などの機能解析> 胆管癌症例の癌組織、正常組織におけるTLKの発現に関してreal time PCRにて検討した。癌組織においてTLK1の高発現を認めた。しかしTLK1の発現量と予後に明らかな相関は認めなかった。
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