2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591626
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
武田 裕 Osaka University, 医学系研究科, 助教 (90397696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 省吾 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30452436)
丸橋 繁 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20362725)
永野 浩昭 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10294050)
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Keywords | 肝胆膵領域癌 / 新規バイオマーカー / メタボロミクス解析 |
Research Abstract |
肝胆膵領域癌、特に膵癌の血清サンフルを用いて、メタホロミクス解析を行うことにより、新規バイオマーカーの探索を行った。外科的切除が施行され、浸潤型膵管癌の確定診断を得た40名の膵癌患者の術前血清サンプルと、健常者50名の血清サンプルを、フーリエ変換質量分析器を用いて測定し、網羅的な生体内代謝成分のプロファイルを作成した。患者背景は男性26例女性14例、化学放射線治療後20例無治療20例であった。930の精密質量データーが得られ、患者と健常者の血清サンプルの比較において、カットオフ値をp=0.0001として130の精密質量データーが得られた。これら130精密質量データーを用いて、階層的クラスター解析,Principal Component Analysisを行い、患者血清サンプルと健常者の血清サンプルを区別することが出来た。また臨床病期がstage I II III IVa IVbと進行するに従いこれらのサンプルを区別することが出来た。また27精密質量データーを用いた階層的クラスター解析により、stage I IIとstage III IVa IVbを区別することが出来た。一方化学放射線治療の有無は区別することが出来なかった。 次に膵癌の血清サンプルではほとんど検出されていないが、健常者の血清サンプルからは検出されている化合物群を抽出解析を行った。これらの化合物群は同じ代謝システムの一部である可能性が示唆された。また健常者の血清サンプルではほとんど検出されていないが、膵癌の血清サンプルからは検出されている化合物群を抽出し解析を行った。これらの化合物群はまた別の代謝システムの一部である可能性が示唆された。
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Research Products
(5 results)