2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591639
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
工藤 光洋 Nippon Medical School, 医学部, 講師 (20256978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石渡 俊行 日本医科大学, 医学部, 准教授 (90203041)
内藤 善哉 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20237184)
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Keywords | 膵β細胞 / インスリン分泌 / 3次元培養 / 細胞接着 |
Research Abstract |
膵β細胞の細胞間接着が、β細胞機能に大きな影響を与えることが報告されている。我々はマウスインスリノーマ細胞株MIN6細胞を用いて、細胞低接着性培養器上で3次元培養して形成したislet様のスフェロイド細胞(pseudoislets)と通常の単層培養細胞(monolayers)におけるインスリン分泌機能に関して比較検討した。 【結果】Pseudoisletsではmonolayersに比べ、PDX-1、Foxa2、insulin-2などのmRNA発現が高い傾向が認められた。グルコースによるインスリン分泌量の増加に関しても、monolayersに比べpseudoisletsで高値を示した。さらにtolbutamideのインスリン分泌量の増強効果も、monolayersよりpseudoisletsで優位に高い効果が認められた。蛍光抗体法やwestern blot法の解析より、グルコース濃度依存的にAktリン酸化の増強が確認された。またpseudoisletsではcaveolin-1の発現増加が認められた。【結語】Caveolin-1はK(ATP)のサブユニットの1つであるKir6.2やglucagon-like peptide-1 receptor(GLP-1R)と直接に相互作用することが報告されており、Caveolin-1発現増加がスフェロイド形成細胞でのインスリン分泌増加やスルホニル尿素剤に対する感受性増加に関連することが示唆される。
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Research Products
(1 results)