2008 Fiscal Year Annual Research Report
組織工学による人工血管の生体内イメージングによる自己組織化機序の検討
Project/Area Number |
20591644
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小谷 順一 Osaka University, 医学系研究科, 寄附講座助教 (10448029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 充弘 大阪大学, 医学部附属病院(未来医療センター), 特任助教(常勤) (20448038)
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Keywords | 血管内イメージング法 / 人工血管 / 内皮化 |
Research Abstract |
2008年度は、まず物品購入と手技の安定性に重点を置いた。購入物品は内視鏡のカテーテル7本、画像の変換・編集にかかる物品を購入した。本研究では、画像診断によって自己組織化を観察するために画像の取得・編集・解析において十分な容量のデジタルデータの保存が必要である。手技に関しては、内視鏡システムの取扱並びに人工血管の吻合を課題とした。既存のヒトに対する内視鏡システムを、イヌで観察する際のカテーテル径の寸法などにつき検討を行った。本件は、直視下の超急性期所見には導入カテーテルは必要なく、直接的に血管に穿刺したイントロデューサーからの観察が可能であることが明らかとなり、通常のシステムにて必要なガイドワイヤーなどが不要となり、煩雑な手技と透視施設のない場所での実験が可能であることが明らかとなった。血管吻合の手技に関しては、吻合部狭窄などの出現は本実験の結果に大きく影響を及ぼす可能性があるため人工血管径の見直し(また、小径化によってより臨床応用に近い状態となる)と手術手技そのもののトレーニングを心臓血管外科医に協力を要請している。また、単一個体から多くの情報を得るために、頸動脈だけでなく大腿動脈における人工血管留置の可能性を模索中である。また、上記にかかる本年度の研究費使用は上記画像処理システムに実験動物加え\1,800,000-であった。
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