2009 Fiscal Year Annual Research Report
ウサギの脊髄虚血モデルに対するRho-kinase阻害薬の脊髄保護効果の検討
Project/Area Number |
20591650
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中島 淳博 Kyushu University, 大学病院, 助教 (10260704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田ノ上 禎久 九州大学, 大学病院, 助教 (40372742)
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Keywords | 脊髄虚血 / rho-kinase inhibitor / 虚血再潅流障害 / spinoplegia |
Research Abstract |
【脊髄虚血モデルの確立およびRho-kinase inhibitorの投与】 ウサギの脊髄虚血モデルが確立できた(モデル成功率85%)ため、このモデルを3群に分け,大動脈遮断直後に分節された腰動脈内にカテーテルを通して,それぞれ約30秒かけて注入した.Group1 : 38℃の生理食塩水(5ml/kg), Group2 : 4℃の生理食塩水(5ml/kg), Group3 : 4℃のFasudil(0.1mg/kg)+生理食塩水(Total 5ml/kg). 各群のモデルを、術後4時間後、8時間後、24時間後に後脚機能の評価を行い、24時間後の評価が終了した時点でウサギを安楽死させ、第2~第5腰髄を摘出した。摘出した脊髄を約-80で保存した。 【後脚機能の評価の結果】 術後4時間:group1はgroup2(P<0.01)およびgroup3(P<0.001)と比べて有為にscoreが低かった。Group2とgroup3間には有為差は認めなかった。 術後8時間:group1はgroup2(P<0.05)およびgroup3(P<0.01)と比べて有為にscoreが低かった。また、group2もgroup3(P<0.05)と比べ有為にscoreが低かった。 術後24時間:group1とgroup2間に有為差は認めなかった。Group1はgroup3(P<0.01)に比べ有為にscoreが低く、group2もgroup3(P<0.05)に比べscoreが有為に低かった。 今後は、摘出した脊髄を用いて、免疫・組織学的検討を行っていく予定である。
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