2009 Fiscal Year Annual Research Report
左心房容量負荷モデルにおける肺静脈隔離の心房細動発生予防効果の検討
Project/Area Number |
20591660
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
新田 隆 Nippon Medical School, 医学部, 教授 (40256954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 庸介 日本医科大学, 医学部, 講師 (10307895)
大森 裕也 日本医科大学, 医学部, 助教 (40343587)
坂本 俊一郎 日本医科大学, 医学部, 助教 (50398872)
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Keywords | 心房細動 / 肺静脈 / 容量負荷 |
Research Abstract |
本研究の目的は、左心房容量負荷モデルと双極高周波焼灼装置を用いて、肺静脈隔離の心房細動発生予防効果を明らかにすることにある。実験モデルとして、我々が独自に開発した左心房容量負荷モデルを用いる。雑種成犬を用いて肺静脈鎖骨下動脈-肺動脈シャントによる左心房容量負荷と左心耳高頻度刺激を行い、持続性心房細動を誘発する。シャント造設と同時に双極高周波焼灼装置を用いて左右の肺静脈を左心房から電気的に隔離し、4週後に心房細動の停止効果を検討する。左右心房全体の心房興奮伝播様式を256チャンネル3次元動的マッピングシステム用いて検討する。左心房容量負荷モデルを作製すると同時に左心耳高頻度刺激を行って持続性心房細動を作製し、4週後に双極高周波焼灼装置を用いて左右肺静脈隔離を行い、心房細動の停止効果を検討するとともに肺静脈隔離の前後で左右心房全体の心房興奮伝播様式も検討する。 本年度は、心房興奮伝播の計測に使用するシリコンプレート多極電極を作製し、実際に電位記録を行った。本電極は単極電極と双曲電極からなり、興奮伝播の解析と局所電位の解析が同時に可能である。実験の結果、イヌの肺静脈と左心房の解剖学的特徴から電極の形状に改良を加える必要があることが明らかとなった。肺静脈から左心房への移行部での電位記録が不完全であったことから、次年度では、この電極の改良を行なうとともに、再度実験モデルを作成してデータを記録す予定である。得られた成果は学会と論文にて発表する予定である。
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