2009 Fiscal Year Annual Research Report
呼吸器外科疾患の早期診断を目指した気道上皮被覆液の生化学的およびプロテオーム解析
Project/Area Number |
20591677
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
渡辺 真純 Keio University, 医学部, 講師 (90201227)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 光智 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10276272)
長谷川 直樹 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20198724)
|
Keywords | 呼吸器外科 / プロテオーム / 気管支鏡 / マイクロサンプリング |
Research Abstract |
1)気管支鏡下マイクロサンプリング(BMS)法の肺癌に対する応用 末梢発生肺腺癌に対してBMS法により気道上皮被覆液(ELF)の採取を行った。気管支鏡操作に伴う出血のサンプル内コンタミネーション防止のため、フィルター(孔径0.45μm)付きの試験管にプローブ先端を入れて遠心分離する方法を採用した。この方法によりELFを回収した3例のELFについてLC/MS法によるプロテオーム解析を行った。患側と健常側から各種たんぱくが同定された。患側でFibronectinなど6種類のタンパク質が高発現していた。今後、LC/MS以外のウェスタンブロティングなどでこれまでのアッセイの結果を検証する予定である。 2)非結核性抗酸菌症に対する応用 Mycobactreium aviumによる肺非結核性抗酸菌症患者ではクラリスロマイシン(CAM)がkey drugであるが、CAM内服中の本疾患患者で気管支鏡下マイクロサンプリング法により採取したELF中のCAM濃度を測定した。高用量(800mg/day n=4)では低用量(400mg/day n=4))に比べてELF中の濃度は高価を示し、ブレークポイントを超えた。 3)LPS投与ラット肺障害モデルにおける検討 気管内にLPSを投与し6および24時間後にラット用BMSプローブでELFを採取した。ELF中の各種サイトカイン(Bio-Rad社製BioPlexシステムを使用)を測定している。現在のところ処置群、コントロール群それぞれn=5。
|
Research Products
(2 results)