2008 Fiscal Year Annual Research Report
過疎の進む地域の医療従事者に対するストロークによる卒後・職能教育
Project/Area Number |
20591689
|
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
齊藤 正樹 Sapporo Medical University, 医学部, 助教 (90295345)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寳金 清博 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90229146)
|
Keywords | 医学部卒前教育 / 生涯教育 / 医学部卒後教育 / 社会人教育 / ストロークワーカー / 臨床研修医制度 / 過疎 / 国家試験 |
Research Abstract |
初年度(平成20年度)は過疎の進む地域への出張教育を拡大した(看護雑誌「Best Nurse」に掲載)。齊藤は、北海道脳卒中広域医療連携研究会に世話人として参加した。新開発されたVPN回線(ネット上)によるデータベース(Database of Stroke Care in Hokkaido)と研究会は、高橋明(平成21年度から研究分担者)が代表世話人であり、米増保之(平成21年度から研究分担者)、齊藤と協力して立ち上げた中空知地域の脳卒中連携システムを基盤にしている。中空知の救急隊員や看護師、臨床研修医らに対する脳卒中地域教育活動とその成果は、 NHK報道番組「データマップ北海道」で平成21年1月放送された。救急医、脳外科医・脳卒中医、麻酔科医の協力による脳卒中教育事業(卒後、社会人教育)を立ち上げ、日本脳卒中協会とともに札幌で北海道最初のPCEC(意識障害と脳卒中の傷病者に対する病院前救護)講習会を開催し、次に地方への教育支援体制を構築した(第3回t-PA研究会)。寳金と齊藤は北海道庁と協力し、北海道のt-PAの使用実態の調査と解析を行った(第33回日本脳卒中学会総会)。齊藤はドクターヘリに関する資料(追加2機の重要性を報告)を作成し、高橋はるみ現北海道知事に閲覧・プレゼンがなされた(この後、新たに2機が配備決定した)。全国の脳卒中医療と福祉の実態調査(峰松班)にも協力し、北海道分の解析を担当した。医学部卒前教育として脳卒中評価スケール(NIH stroke scale)を取り入れ、本邦の医学部で初めて卒業試験(実技試験)に導入した。この事業報告は第14回日本脳神経外科救急学会にて学会推薦を受けた。脳卒中医療と福祉に関わる多職種(ストロークワーカー)の脳卒中卒前教育を調査し、過去5年分の国家試験問題を全て解析し第38回日本脳卒中の外科学会で報告した。0
|