2008 Fiscal Year Annual Research Report
拡散テンソル画像法を用いた高次脳機能障害の客観的診断基準作成に関する研究
Project/Area Number |
20591693
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
和田 司 Iwate Medical University, 医学部, 講師 (00275570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 俊朗 岩手医科大学, 医学部, ポストドクター (60405842)
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Keywords | magnetic resonance imaging / diffusion tensor imaging / cognitive dysfunction |
Research Abstract |
高次脳機能障害患者に対し、3.OT MRIをもちいてDTIを行いFA mapを作成した。また、同時期の認知機能検査及び事象関連電位の測定を行った。高次脳機能障害発症初期には重度の認知機能障害がみられた例でも時間経過またはリハビリテーションによりかなりの改善がみられた例があり、病初期の認知機能検査による予後予測は難しいと考えている。それに対しDTIが予後予測に有用である可能性があり検討を進めている。高次脳機能障害による各所見は測定時期により変動があり、測定時期の検討が必要であった。 また、DTIによる脳神経障害の評価を試みた。三叉神経痛患者を対象とし、三叉神経を中心としたFA mapを作成しFA値の変化を病側、健側で比較した。病側三叉神経ではFA値の変化がみられ、FA mapが病態を解析する手段になる可能性が示唆されている。今後、DTIを用いた研究として脳神経障害の評価についても進めていく予定である。
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Research Products
(2 results)