2008 Fiscal Year Annual Research Report
バイオイメージングを用いた移植中枢神経再生の統合的研究
Project/Area Number |
20591701
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
飛騨 一利 Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 准教授 (10238305)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 敏 北海道大学, 病院, 講師 (10301904)
七戸 秀夫 北海道大学, 病院, 医員 (80374479)
岩崎 喜信 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00113522)
|
Keywords | Bone marrow stromal cell / Transplantation / Cerebral infarction / Spinal cord iniury / Diffuse axonal iniury / Differentiation / Regenerative medicine / Functional restoration |
Research Abstract |
BMSCが有しているCXCR4受容体が、脳梗塞周囲で産生されるSDF-1を感知して、脳梗塞周囲に遊走することをノックアウトマウスを用いて証明した(Brain Res誌2007)。BMSCは神経細胞と共存することで神経細胞に分化する能力を有していること、BMSCはさまざまな神経栄養因子を産生することで神経細胞を保護することを、新たに開発した共培養システムを用いて証明した(J Neurosci Res誌2008)。仔ラット脊髄スライスに移植したBMSCが運動ニューロンからの軸索伸長を促進する作用を有していることを証明した(Neurorehabil Neural Repair誌2008)。高次脳機能障害を有するラットびまん性軸索損傷モデルを新たに開発し、BMSC移植が高次脳機能を改善させることを証明した(Neuropathology誌2008, 2009)。ラット脊髄損傷モデルに移植されたBMSCは下行性運動線維を保護することで下肢の運動機能を改善させることを証明した(Neurosurgery誌2009)。G-CSFがBMSCの脳保護効果を賦活することを証明した(Cytokine誌2009)。ラット脊髄損傷モデル、ラット大脳脳挫傷モデルにおいてフィブリンがBMSSC移植の際の有用なバイオマテリアルであることを証明した(J Neurosurg誌2009, Neuropathology誌2009)。新規ポリマーを用いることでマウス脳梗塞モデルへのBMSC移植がより効率的に実施できることを確認した(Neurosurgery誌in press)。長波長蛍光物質でBMSCを標識してラット脳梗塞モデルに移植することで頭皮上から移植細胞を可視化した(Stroke誌投稿中)。ラット脳挫傷モデルにBMSCを頚動脈から移植することで神経症状の改善を認めた(Neurosurgery誌投稿中)。
|
Research Products
(23 results)