2008 Fiscal Year Annual Research Report
下垂体幹細胞の分化運命決定機構の解析および下垂体再生医療への応用
Project/Area Number |
20591711
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北条 雅人 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (60372588)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
影山 龍一郎 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80224369)
|
Keywords | 下垂体 / Hes1 / Hes5 / Hesr1 / 発生 / マウス / 前葉 / 中葉 |
Research Abstract |
Notchの下流因子のHes1、Hes5、Hesr1の下垂体発生における機能に関して、ノックアウトマウスを用いて解析しするのが研究の目的である。Hes1とHes5、Hes1とHesr1とは互いに相補的に働くことが知られており、ダブルノックアウトマウスの解析が必要となる。しかし、これらは胎生早期に致死的であり、下垂体特異的コンディショナル・ダブルノックアウトマウスの解析を行った。これまでに、Hes1およびHes5の下垂体特異的コンディショナル・ダブルノックアウトマウスを作成・解析し、Hes1とHes5が下垂体幹細胞の維持と各ホルモン産生細胞への分化運命決定を制御することを証明した(萌芽研究)。本応募研究課題では、新たにHesr1の下垂体発生における機能解析を行うこととした。 今年度は、平成20年度、新たにHesr1の下垂体発生における機能解析を行った。In situハイブリダイゼーション法にて、Hesr1は胎児下垂体に強く発現していること、Hes1ノックアウトマウスの下垂体ではHesr1の発現は著しく上昇することを示した。Hesr1ノックアウトマウスの胎児の下垂体を解析したが、異常は認めなかった。このため、Hes1とHesr1の下垂体特異的コンディショナル・ダブルノックアウトマウスの作成、解析を行うこととした。今までに確立してきたEmx-Creマウスを用いたシステムで、Hes1とHesr1の下垂体特異的コンディショナル・ダブルノックアウトマウスを作成することができた。
|
Research Products
(2 results)