2009 Fiscal Year Annual Research Report
血中分子マーカー定量による悪性グリオーマの抗腫瘍剤感受性のモニタリング
Project/Area Number |
20591719
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
安達 淳一 Saitama Medical University, 医学部, 講師 (70291143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 亮 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90237678)
松谷 雅生 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90010454)
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Keywords | MGMT / グリオーマ / テモゾロミド / メチル化 |
Research Abstract |
悪性グリオーマにおいてテモゾロミド投与の効果が期待できる重要なファクターとして MGMT (O^6-methylguanine-DNA methyltransferase)遺伝子プロモーターのメチル化の程度が重要である。我々はまず、抽出した腫瘍DNAをbisulfite処理し、飽和型インターカレート色素の存在下で目的のMGMT遺伝子プロモーター領域をPCRで増幅した。その後、高解像度融解曲線の分析を行った。変異型ではより低い温度で融解が始まり、蛍光が減弱した。融解曲線の波形の解析で非メチル化とメチル化のバリアントの比率が決定できるため、既知の非メチル化とメチル化テンプレートを混合したスタンダードの融解曲線データとの相似性から、未知サンプルDNAのMGMTメチル化レベルを評価できた。血清中の腫瘍由来の微量DNAでもMGMT遺伝子のメチル化の定量が可能であった。以上の方法でMGMT遺伝子メチル化の定量的解析法を得ることができた。この方法を用いて72例の悪性グリオーマにおけるMGMT遺伝子プロモーターのメチル化の定量を行ったところ、腫瘍組織において40%以下のメチル化を示す症例では41%以上のメチル化を示す腫瘍に比べて有意に短い無増悪生存期間を呈することがわかった。
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