2012 Fiscal Year Annual Research Report
下垂体腺腫の増殖におけるSDF-1の役割に関する分子形態学的研究
Project/Area Number |
20591726
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
吉田 大蔵 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30210701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 景成 日本医科大学, 医学部, 助教 (30339387)
寺本 明 日本医科大学, 医学部, 教授 (50133070)
太組 一朗 日本医科大学, 医学部, 講師 (60307923)
山口 文雄 日本医科大学, 医学部, 講師 (70267219)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 低酸素 / SDF-1 / CXCR4 / 下垂体腺腫 |
Research Abstract |
研究計画最終年度にあたり次の実験を行った。 <序論>下垂体腺腫細胞は 一般的に継体を続けるに従って剥離しやすく、同時に細胞の増殖や遊走、浸潤の変化を定量的に厳密に測定しにくいが、細胞密度を厳密に揃えてジェルの中で培養維持した。このペプタイドはナノファイバー工学により合成された人工ペプタイドである。従来使用されていたマトリジェルと比較するとゲル化する際小孔が大きく、液体はもとより蛋白分子の通過性が高いことが報告されていて 主に抗がん剤の徐放性や幹細胞を封入した再生医療を目指した研究に利用されている。研究代表者の吉田は、この物質の透過性に着目して培養上清に放出された各種の下垂体ホルモンやサイトカインが極めて定量的に測定可能であることを報告した。<方法>ホルモン産生腫瘍の低酸素状態での分泌の動態とレセプターを介したシグナルから腫瘍成長や浸潤への関連、さらには各種下垂体ホルモン産生に関連する研究へと展開した。それぞれ蛍光マーカーで修飾した下垂体腺腫細胞と、血管内皮前駆細胞を同時にジェルで培養し、連続撮影することで呼び寄せ効果も併せて検討した。<結果>レセプターをノックアウトされた細胞は遊走や浸潤能が有意に抑制されたいた。一方で各種下垂体ホルモンの分泌には何ら影響を与えていなかった。一方で低酸素での培養では発現は有意に上昇していた。<結論>ストローマルセルデライブドファクターー1は低酸素状態に陥った下垂体腺腫細胞が骨髄から血管内皮前駆細胞を呼び寄せる機能を有していた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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