2009 Fiscal Year Annual Research Report
NMRによるメタボロミクス(メタボローム)解析は脳腫瘍の悪性転化を予測する
Project/Area Number |
20591727
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
高橋 弘 Nippon Medical School, 医学部, 教授 (30150741)
|
Keywords | 髄膜腫 / 神経膠腫 / メタボロミクス / メタボローム / 悪性転化 |
Research Abstract |
平成21年は、グリオーマに対する研究を施行した。グレードIからIVまでのグリオーマに対して、各々の代謝物プロファイリングを検討し、さらに、その中で悪性度の高いグレードIII、IVの代謝物プロファイリングの特徴を抽出してグレードIIIとIVの間の差異を確認することにより、グリオーマのテーラーメード治療の一助とすることを試みた。すなわち、脳腫瘍手術で摘出されたグリオーマの一部組織から、脂質・水溶性物質の抽出および分離を行い、グリオーマ組織から抽出されたクロロフォルム分画とメタノール・水分画について、NMRスペクトル分析およびMMRメタボローム解析を行うために^1H-NMRスペクトル測定を行った。 結果をメタボロミクス用NMRデータ処理ソフトウェアAlice2 for matabolome^<TM> ver1.0(JEOLDATUM)にてパターン認識用に数値化し、ADOMEWORKS/Model Builder^<TM> ver3.1(FUJITSU)にて主成分分析による解析を行った。単相関および多重相関によるパラメータ選択にて特徴を抽出し、スコアプロットで歓待群の分布を観察、ローディングプロットで悪性を特徴づけるパラメータを探索した。本年は十分なグリオーマの検体数が得られなかった。平成22年度にも継続研究する予定である。
|