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2009 Fiscal Year Annual Research Report

悪性脳腫瘍の抗癌剤抵抗性に及ぼす腫瘍内微小環境の関与の解析とその治療への応用

Research Project

Project/Area Number 20591731
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

竹永 啓三  Shimane University, 医学部, 准教授 (80260256)

Keywords脳腫瘍 / 薬剤抵抗性 / 微小環境 / アストロサイ
Research Abstract

悪性脳腫瘍の抗癌剤抵抗性に及ぼす腫瘍内微小環境(アストロサイトとの相互作用、低酸素)の関与を検討し、治療に応用する情報を得ることを目的とする。昨年度に、ラットアストロサイトとEGFP発現ラットC6グリオーマ細胞あるいはヒトグリオーマU837-MG細胞との共培養系を用い、各種抗癌剤の細胞増殖抑制作用を単独培養の場合と比較した結果、共培養系においてグリオーマ細胞に対するtemozolomide (TMZ)の効果が減弱することを見出した。また、この現象は互いの細胞接着に非依存性に起こることを見出した。本年度はまず、この現象がアストロサイトに特徴的なものであるかどうかを調べるために、マウス線維芽細胞NIH3T3とC6細胞との共培養系におけるTMZの効果を調べたところ、TMZの効果減弱はアストロサイトとの共培養と比較して軽微であることが判った。次に、アストロサイトが分泌する因子がグリオーマ細胞に作用してTMZ抵抗性を増強させる可能性を考え、アストロサイトのconditioned medium (CM)とTMZを同時にC6細胞に作用させたが、TMZの効果減弱は認められなかった。また、CM中でTMZは比較的安定であったことから、CM中の因子によるTMZの不活化の可能性も否定された。そこで、TMZをアストロサイトと前培養したCMをC6細胞に作用させたところ、TMZの効果が減弱することが明らかになった。これらの結果より、アストロサイト自身によるTMZの不活化がC6細胞への増殖抑制効果減弱の原因になっていることが示唆された。今後アストロサイトにおけるTMZの不活化を選択的に抑制する方法を見出すことにより、TMZのグリオーマに対する増殖抑制効界をより増強することができる可能性が考えられる。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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