2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591733
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
須藤 英毅 Hokkaido University, 病院, 助教 (30374367)
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Keywords | 整形外科 / 脊椎外科 / 椎間板 / 細胞周期 / 再生医学 |
Research Abstract |
椎間板細胞は終末分化した心筋細胞と同じくGO期からG1期への移行ができずに細胞分裂ができないかあるいはそのスピードが遅いと推察し, 細胞周期関連遺伝子であるサイクリンとサイクリン依存性キナーゼ(CDK)およびE2Fなどの細胞周期を正に制御する因子の発現・活性を調べ, さらに強制発現を行って増殖を試み, さらに負に制御するCDK阻害因子のノックダウンにより増殖誘導が起こるかをも明らかにし, 椎間板細胞の増殖が分子レベルで正負両方にコントロール可能かどうか, その細胞周期制御機構を明らかにすることを日的としている. 平成20年度は13週SDラットより椎間板細胞を単離・継代し, in vitroでの遺伝子導入実験を行った. ウイルスベクター自体の細胞毒性や免疫反応などの課題を排除するため導入方法は, 非ウイルスベクターを用いた. まず今回のターゲット遺伝子のひとつであるラットサイクリンD1遣伝子を人工合成し, 椎間板細胞内に遺伝子導入した. この結果,経時的(6, 12, 24, 48, 72時間)に細胞増殖誘導能を確認した. またフローサイトメトリーを用いた細胞周期解析を行い, G1arrest, S期移行ブロックの状態を評価したところ, G1/S期からS期へと細胞周期が移行しDNA複製が開始され, 細胞が増殖サイクルに入ったことが確認された. 現在順次, 他の細胞周期関連遺伝子群の発現解析を行っている.
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Research Products
(4 results)