2008 Fiscal Year Annual Research Report
壊死骨の再生促進に関する研究:自家成長因子を用いた骨再生促進とその臨床応用の開発
Project/Area Number |
20591735
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
高原 政利 Yamagata University, 医学部, 准教授 (10236341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 理彰 山形大学, 医学部, 准教授 (40241707)
菊地 憲明 山形大学, 医学部, 助教 (90361261)
橋本 淳一 山形大学, 医学部, 助教 (10359565)
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
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Keywords | 再生医学 / 生体材料 |
Research Abstract |
1. 多血小板血漿(Platelet-rich plasma : PRP)の精製 日本白色家兎(体重約2.5〜3.0kg)の耳介動脈よりより10ml採血し、1mlのACD-A液を加えた。4℃、700Gで10分間遠心し、さらにその上層を4℃、2000G、15分間遠心させた。上層(Platelet-poor plasma : PPP)、さらに下層(PRP)を回収した。下層の濃度を計測し、PPPを用いて希釈することで、10×10^4/μL、20×10^4/μL、30×10^4/μLと濃度の異なるPRPを作成した。 PRPは濃度依存性に骨芽細胞の増殖を促進するが、骨形成に関しては、濃度との関係は明らかになっていない。そのため、壊死骨の再生のために適なPRP濃度を調査するため、あらゆる濃度のPRPを作成する技術の習得は、本研究の重要な部分を占める。 2. PRPのフィブリン複合体の作製 PRPの成長因子を投与部位で徐放させる方法を確立することを目的として、兎の断裂屈筋腱を用いた実験を施行した。全身麻酔下に兎の屈筋腱を摘出して部分断裂を作製した。断裂部位に、PRP : 0.5μlとフィブリン製剤(CSL Behrling社 : ベリプラストPコンビセット) : 0.5μlした後、腱を縫合し、8mm長に切り出して4、10日間器官培養した。PRPのフィブリン複合体投与は、培養損傷腱の腱細胞を増殖させ、細胞数を増加させた。PRPをフィブリンと混合して用いることは有用であった。 3. 難治性偽関節モデルの作成 日本白色家兎(体重約2.5〜3.0kg)、を塩酸ケタミン35mg/kg, 塩酸キシラジン5mg/kg筋肉内注射にて全身麻酔を行った。偽関節モデル作成のため、脛骨骨幹部を展開、骨膜の切除を行った。現時点で偽関節モデルの完成には至っておらず、引き続き実験を行っていく予定である。
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Research Products
(6 results)