2008 Fiscal Year Annual Research Report
脊椎における日内リズムと松果体摘出モデルにおける側彎症発生メカニズムの解明
Project/Area Number |
20591748
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
宮木 孝昌 Tokyo Medical University, 医学部, 准教授 (60366094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青田 洋一 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40363824)
伊藤 正裕 東京医科大学, 医学部, 教授 (00232471)
寺山 隼人 東京医科大学, 医学部, 助教 (00384983)
内藤 宗和 東京医科大学, 医学部, 助教 (10384984)
平井 宗一 東京医科大学, 医学部, 助教 (70516054)
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Keywords | 脊椎 / 側彎症 / 松果体 / 骨成長 / カルセイン / ヒヨコ / メラトニン / テトラサイクリン |
Research Abstract |
我々は松果体摘出による側彎症モデルにおける骨成長様式を観察する目的で、脊椎を蛍光標識し単位時間あたりの軟骨終板の成長を検証する。特に側弯変形が強いT6〜L2の成長速度を松果体無処置のコントロールと比較する。本年度は脊椎成長測定の前段階として、松果体摘出しないコントロール群において何日間の蛍光標識期間で骨の成長の測定が可能かを12時間明暗条件で検討した。まず、成長が早い食肉用プロイヤー種オスおよびメスの生後1日からカルセインを二日おきに計5回皮下注射し、生後14日で屠殺した。固定は40%エタノールで心臓から灌流固定し、70%エタノールで1週間の浸漬固定を行い、軟X線撮影後軟部組織をトリミングし、樹脂重合・薄切・染色後、顕微鏡下で骨成長の計測を行った。その結果、荒削りした切片では(1)骨質は大部分が線維性骨である。(2)骨量はオスが多い。(3)蛍光下、海綿骨内部骨梁ではカルセイン標識を数本等間隔で認め、この間隔から、海綿骨部における石灰化速度は算出できる。(4)成長速度を計測するための成長軟骨直下の標識は辺縁が不明瞭に染色されたため、二日の間隔では評価しがたい事が明らかとなった。また、染色後の切片でも成長速度は、成長軟骨直下における帯状の標識が認められなかった。石灰化速度において、オスはメスの約2倍の速度で骨を石灰化していた。骨成長が測定出来なかった原因として、標識間隔が短か過ぎた事、一種類(カルセイン)の標識物質しか使わなかったため、明瞭な標識lineが得られなかった事が考えられた。そこで来年度では今回の問題点を考慮し、二種類(カルセイン・テトラサイクリン)の蛍光標識で行い、標識間隔を2日以上にして、実験を行い、松果体摘出モデルとの比較を進めていきたいと考えている。
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Research Products
(5 results)