2008 Fiscal Year Annual Research Report
複合組織同種移植における間葉系幹細胞を用いた免疫抑制に関する研究
Project/Area Number |
20591753
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
池口 良輔 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (80437201)
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Keywords | 移植・再生医療 / 外科 / 免疫学 / 複合組織移植 / 間葉系幹細胞 |
Research Abstract |
1. 実験の対象 オスLEWISラットをレシピエントとしMHCの異なるラットをドナーとして用い、実験を行った。 2. 間葉系幹細胞の分離、培養、準備(研究分担者:池口良輔) Aziziらの方法に従って、間葉系幹細胞の分離培養した(Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1998)。 3. 移植手術(研究分担者:池口連携研究者:柿木) Doiらの方法に従って、ラット下肢移植手術を行った(Plast Reconstr Surg 1979)。 4. 免疫抑制療法及び実験群(研究分担者:池口) 術直後から毎日タクロリムス(FK506) 0.2mg/kgを筋肉内注射し、術後6日目まで計7回投与した。分離培養した骨髄間葉系幹細胞10x106個を術後7日目にペニス背側の静脈から静脈内投与すした。コントロール群として、タクロリムスのみの投与群と全く免疫抑制剤を投与しないno treatment群とisograft群を作成した。 5. 拒絶反応評価(研究分担者:池口) 移植した下肢を24時間ごとに観察し、生存期間を記録した。 6. 結果 生存期間はisograft群が50日以上、no treatment群が平均約10日間、タクロリムスのみの投与群が平均約18.3日間、骨髄間葉系幹細胞も投与した群が平均約24.8日間であった。統計学的には一部有意差が認められた。生存期間に対して間葉系幹細胞投与の有用性が確認でき、間葉系幹細胞の投与により拒絶反応をある程度抑制できることが示唆された。平成21年度は各群のn数を若干数増やし、免疫学的に検討する予定である。 7. 研究分担者間での連絡とデータの検討と議論(研究分担者:池口連携研究者:柿木) 1週間に1度、火曜日夕方に2時間のMeetingを行った。その中でデータの検討、実験についての議論を行った。
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