2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591791
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
桃原 茂樹 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00190984)
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Keywords | 関節リウマチ / 生物学的製剤 |
Research Abstract |
インフォームドコンセントの下に、222例の生物学的製剤投与患者からのDNA収集を行った(全て生物学的製剤初回投与例)。内訳はインフリキシマブ107例、エタネルセプト91例、アダリムマブ11例、トシリズマブ13例であり、このうち210例について投与直前と投与開始後半年での臨床評価指標(DAS28: 圧痛関節数、腫脹関節数、global health、血沈)が得られたため、EULAR response criteriaに基づく薬剤反応性評価が可能であった。 既知の疾患感受性遺伝子を候補遺伝子として、疾患関連多型について生物学的製剤反応遺伝子の検索を行った(PADI4、CCR6、SLC22A4、FCRL3、PTPN22、MHC2TA、CTLA4、STAT4、TRAF1-C5、TNFAIP3、STAT4、TRAF1-C5、EMCN、CD2/CD58、CD28、PRDM1、TAGAP、PTPRC、RAG1-TRAF6、PTPN2、PLCL2、CD247、ICAM1-ICAM3、NHLH2、TNIP2、REL、BLK)。 その結果、PTPRC上のrs10919563で有意な関連を認めた(P<0.05)。rs10919563は欧米での検討でも生物学的反応性と有意な関連を認めており、結果の信頼性は高いと言える。本研究により、投与前のスクリーニングでこの多型解析を行うことで、生物学的製剤不応例となるリスクを軽減できる可能を示すことが出来た。
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