2009 Fiscal Year Annual Research Report
親子の骨強化啓発活動の研究(骨粗鬆症の一次予防に骨量測定・栄養指導は必要か)
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20591793
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Research Institution | St.Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
清水 弘之 St.Marianna University School of Medicine, 医学部, 准教授 (80216100)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 直之 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (40440309)
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Keywords | 骨検診 / 最大骨量 / 骨粗鬆症 / 栄養指導 / 生活習慣 |
Research Abstract |
踵部の超音波骨量測定装置を用いて中・高校生の子供とその母親の骨評価値を測定し、問診票を用いて体格、生活習慣などに関する調査を行った。 具体的には中・高校一貫校の女子(年齢12歳~18歳)とその母親に問診表を配布し年齢、身長、運動歴、初経年齢、食事内容などについての調査を行った。食事内容は食事診断配点基準に沿ってカルシウムの1日摂取量を算出した。超音波骨量測定装置で踵骨の音響的骨評価値(Osteo-Sono Assessment Index : OSI)を算出し、親子のOSI値およびZスコア値の関係と問診票による各調査項目と骨量との関係について調査し、低骨量者の親子に栄養士による食事を含めた生活、運動習慣の指導を行った。 21年度:平成21年10月25日、22年2月16日、18日に骨密度と問診表作成、管理栄養士による食事を含めた生活、運動習慣の指導を行った。測定人数は学生330名人、母親(保護者)が305人の計635人で、指導を行った低骨量者の親子は80人であった。この間に保護者を対象とした最大骨量獲得の重要性に対する講演を行った。具体的には中1から高校2年までの保護者会に1回10分間の講演を行った。635人に対する骨量測定値は学校を介して個人へのフィードバックを3月末までに終了した。骨量は子供の年齢、身長、体重、初経年齢、生理不順と母親の閉経と相関を有しており内的因子が影響していた。子供と母親とのカルシウムの摂取量は相関を有し、子供の食生活が家庭で食事を作る母親の食生活に影響していた。高校生の親子ベアではOSI値との相関関係は認め、母児間の骨量相関を示した。親子ペアにおける低骨量群と高骨量群を比較すると低骨量群では親子で身長が高く、体重は軽く、初経年齢も高く、体重、初経年齢に有意な差を有していた。また、運動習慣、種類、時間は骨量に影響し、Caや牛乳摂取習慣には運動習慣の有無が関与していた。
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Research Products
(1 results)