2008 Fiscal Year Annual Research Report
プラスミドベクターの肺高血圧症に対する遺伝子治療への応用
Project/Area Number |
20591810
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
水野 祐介 Yokohama City University, 医学部, 助教 (80433192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 靖子 横浜市立大学, 医学部, 助教 (80453041)
川上 裕理 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (90407958)
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Keywords | 肺高血圧症 / 遺伝子治療 / プラスミドベクター / HO-1 / エレクトロポレーション |
Research Abstract |
本研究は肺高血圧症に対するウイルスを使用しない安全な遺伝子治療として、プラスミドベクターをラット肺ヘエレクトロポレーション等により持続的に発現させる基礎的実験、更に肺高血圧モデルを用い肺組織におけるeNOS, HO-1の持続的発現による実験的治療の検討を行っている。 1)ラット肺高血圧モデル作成;モノクロタリン投与4週間後に右室圧/血圧比、右室/左室重量比より肺高血圧、右室肥大を来たしていることを確認した。 2)HO-1の肺高血圧における役割、機能検討;肺高血圧ラット肺組織において生化学的及び免疫組織学的手法によりHO-1発現の肺上皮細胞、マクロファージでの増加を観察した。HEMIN等投与によるHO-1発現の更なる増加により肺高血圧、右心肥大の改善が見られHO-1が肺高血圧に対し抑制的働くことを確認した。この結果はAmerican society of anesthesiologist2009annual meetingで発表した。 3)HO-1,eNOS,VIP,発現プラスミドベクター作成;マウス、ラット組織mRNAからcDNAを得、PCRによりeNOS,VIP,HO-1をクローニングした後、哺乳動物細胞で発現するベクターに組み込み作成している。 4)プラスミドベクター導入方法検討;肺組織へのベクター導入にエレクトロポレーション、またはtransfection regentとの静注等の導入条件の検討中である。
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