2009 Fiscal Year Annual Research Report
ウェーブレットバイコヒーレンス法を用いた視床皮質再帰性回路の過渡的同期特性解明
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20591812
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| Research Institution | University of Fukui |
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Principal Investigator |
林 和子 University of Fukui, 医学部附属病院, 講師 (40285276)
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| Keywords | ウエーブレット / バイコヒーレンス / ハーモニックウエーブレット / ダイナミック / 脳波 / ニューロンネットワーク / 位相 / 同期 |
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| Research Abstract |
脳機能は,異なる規模と分布のニューロンネットワーク制御に基づくさまざまな周波数間のオシレーションに関連しており,広範囲にわたるニューロンの同期制御は,ニューロンネットワーク制御を理解するのに重要である.これらニューロンネットワークの同期は,周波数間のphase couplingに反映される.本研究はquadratic phase coupling算出のために,wavelet transformを用いた脳波解析(wavelet spectrum)を用いるwavelet bicoherence法から,これら同期制御を検討するものである.Wavelet bicoherence算出において,2secのepoch(75% overlapping)を用いた場合,加算epoch数が少数の時にはbicoherence算出値の変動が大きく,30-40以上の加算が必要であると思われた.解析法の安定性に関しては,更なる検討が必要であるが,従来のフーリエ変換を用いたbicoherence算出法よりも,短時間の脳波信号からbicoherence算出が可能と考えられる.深麻酔下のslow wave sleepでは,theta band(4-8Hz)間,alpha band(8-12Hz)間,更にtheta-alpha間でのphase couplingが認められ,これらは従来のbicoherence法における報告とほぼ一致している。
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