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2009 Fiscal Year Annual Research Report

遺伝子多型に基づいた麻酔中の血圧変動の予測

Research Project

Project/Area Number 20591815
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

木本 吉紀  Wakayama Medical University, 医学部, 助教 (20316110)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 畑埜 義雄  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70115913)
Keywords遺伝子多型 / 麻酔薬 / Rho kinase
Research Abstract

近年,高齢者や合併症を有する患者に対して麻酔をする機会が増えている.中でも高血圧患者では,麻酔導入時における血圧変動が大きいことが問題になっている。高血圧の原因の一つとして,セリン/スレオニンリン酸化酵素の一つであるRho kinaseの活性が高いことが報告されている。国際ヒトゲノムプロジェクトが完了し,Rho kinase pathwayにも多くの遺伝子多型が存在する。rock2遺伝子における一塩基多型(SNP)が安静時血圧に影響することが報告されている。このSNPのアレル頻度は欧米人種では、28.0%であった・しかしながら日本の集団でのアレル頻度は明らかではない。今回、我々ま、日本の集団でのrock2遺伝子におけるSNPのアレル頻度を明らかにすることを目的とした!平成21年度は、平成20年度に申請を準備していた和歌山県立医科大学倫理委員会より本研究の承認をえた。昨年度作成していた既知のrock2遺伝子多型の中から、血圧との関係が報告されているSNPについてPCR用のプライマーを用いて、同意を得た患者50名に対し、血液5mlを採取し、DNAを抽出、rock2遺伝子における一塩基多型のタイピングをおこなった。検討したSNPは、wild型(Thr/Thr A/A)18名、hetero型(Thr/Asn A/C)27名、variant型(Asn/Asn C/C)5名であり、欧米人種のアレル頻度とは異なっていた。日本人集団におけるこの遺伝子におけるアレル頻度が10%存在することから、今後、血圧変動及び麻酔薬との影響を検討することにより、ROCK2遺伝子多型が,麻酔薬によって生じる血圧低下にかかわる予測因子となりうるかを引き続き検討する。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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