2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591815
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
木本 吉紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20316110)
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Keywords | 遺伝子多型 / 麻酔 / 血圧変動 / 予測 |
Research Abstract |
1. 本年度の研究内容 厚生労働省による「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」に基づき、和歌山県立医科大学倫理委員会の承認を得た。 研究に先立ち、PCR、SNPタイピングに必要なプライマーの作成をおこなった。 以下の実験計画に従い、実験を継続している (1) 研究の説明をし、同意を得た患者に対して、全身麻酔導入前に患者の血行動態を測定する。(血圧、心拍数、SpO2) (2) 麻酔導入薬としてプロポフォール1.5mg/Kgを用いた麻酔導入を行い、吸入麻酔(セボフルラン,)、存在下,非存在下における血行動態の変動(血圧、心拍数、SpO2)を測定する。 (3) 血液試料をもとにSNPタイピングを行い、野生型、変異型、ヘテロ型に分類 (4) SNPタイピングにしたがった分類をし、血行動態の変動の差により2群(A群:血圧および心拍数の変動が30%以内、B群:血圧および心拍数の変動が30%以上のもの)に分け、解析する。 2. 現在までの達成度 当初の欧米人種における血圧と関連すると報告されているRho-kinaseのwild typeの頻度が27%であったため、サンプルサイズを150程度と予想して実験を開始した。 現在50サンプルを採取したところ、この遺伝子多型の出現頻度は10%程度であった。サンプルパワーを見直す必要があると思われる。(3倍程度引き上げる必要があると思われる。)引き続き、遺伝子多型の出現頻度の解析を急ぎ、血行動態との関連を検討する必要があると思われる。
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Research Products
(2 results)