2009 Fiscal Year Annual Research Report
心肺蘇生時の脳保護における性ホルモンの意義と役割-一過性全脳虚血モデルでの検討-
Project/Area Number |
20591824
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
飯田 真美 Gifu University, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (80350859)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 宏樹 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (30159561)
土肥 修司 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80136952)
|
Keywords | 心肺蘇生 / 脳保護 / 性ホルモン / 脳血管 / 血管内皮機能 / ラビット |
Research Abstract |
過去20年間に脳虚血時の脳保護薬を求めて莫大な研究がさまざまな薬を対象として行われてきたが未だ有効な薬の開発に至っていない。本研究は、ネックターニケット法による一過性全脳虚血と頭窓法を組み合わせた日本白色家兎モデルを用い、性差および性ホルモンの心肺蘇生時の脳保護に与える影響を解明し、最終的には適切な性ホルモンの心肺停止直後の単回あるいは短期間の投与が心肺蘇生時の脳保護効果を証明することを目的としている。 平成21年度はsexually-matureな日本白色家兎(2.0-2.5kg)において脳虚血後の脳血管の内皮依存性および非依存性血管拡張障害をアセチルコリン(内皮依存性血管拡張薬)、またはニトロプルシッド(内皮非依存性血管拡張薬)を虚血前後に頭窓内に直接持続投与して血管反応性の変化を評価するため、虚血負荷前にそれぞれの薬剤を2濃度頭窓内に投与し,脳血管拡張における用量依存性を確認の後,虚血負荷を行った。虚血負荷1時間後に血管拡張の明らかであった濃度の薬物を投与し,その変化を内皮依存性の有無にわけて検討した。平成20年度のpreliminaryデータよりエストロジェン17β-estradiol 1.0mg/kg,を虚血後に静脈内投与を行い検討した。Female、Male家兎モデルでそれぞれ、コントロールに対してエストロジェンの虚血後の内皮依存性血管拡張反応抑制を改善させるようであるが、ばらつきが大きいため、実験手技の安定化をはかり、今後必要な数のデータを増やして(各群n=6を予定)最終的な比較検討を行う予定である。
|
Research Products
(4 results)