2010 Fiscal Year Annual Research Report
低分子量代用血漿製剤による手術時サードスペースの軽減
Project/Area Number |
20591846
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
多田羅 恒雄 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30207039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
狩谷 伸享 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (20305642)
植木 隆介 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10340986)
太城 力良 兵庫医科大学, 医学部, 病院長 (20107048)
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Keywords | 代用血漿製剤 / 透過性 / ヒドロキシエチルデンプン / 分子量 |
Research Abstract |
【手術中の低分子量代用血漿製剤の投与が手術時のサードスペース形成におよぼす影響】 <方法> 開腹消化管手術を予定された成人患者6名を無作為に2群にわけた(各3名)。基本の晶質液投与速度を6ml/kg/hとし、1時間あたりの尿量が1ml/kg以下となった時に、晶質液(C群)または6%ヒドロキシエチルデンプン製剤(分子量70,000、H群)250mlのボーラス投与を行なった。手術開始直前に対する手術終了時の上肢・体幹の生体電気インピーダンスの相対値から上肢・体幹における細胞外液量の相対変化(dECWA, dECWT)を求め、サードスペース形成の指標としてdECWT/dECWA比を両群間で比較した。 <結果>(mean±SD)) dECWA:0.22±0.05(C群)、0.21±0.03(H群) dECWT:0.23±0.06(C群)、0.22±0.13(H群) dECWT/dECWA比:1.04±0.30(C群)、1.06±0.55(H群) <考察> dECWT/dECWA比が、C群およびH群間でほぼ同一の値であったことは、低分子量のヒドロキシエチルデンプン製剤がサードスペースを軽減しないことを示している。今後、中分子量のヒドロキシエチルデンプン製剤の効果を検討する必要がある。
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Research Products
(5 results)