2008 Fiscal Year Annual Research Report
膀胱癌に対する新規NFーkappaB活性阻害剤を併用した抗癌治療戦略の確立
Project/Area Number |
20591866
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
菊地 栄次 Keio University, 医学部, 助教 (10286552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮嶋 哲 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90245572)
大家 基嗣 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00213885)
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Keywords | 膀胱癌 / 抗癌剤 / 転写因子 |
Research Abstract |
1In vitroでのDHMEOの膀胱癌細胞に対する細胞傷害効果 WST assayを用いた吸光度測定法でUMUC-3、5637、KU19-19膀胱癌細胞に対して5μg/ml以上のDHMEQ投与により著明な増殖抑剃効果が認められた(p<0.01)。 2DHMEOによるNF-κB活性抑制 EMSAの検討ではKU19-19細胞においてコントロールにおいて強いNF-κBのバンドが確認された。10μg/mlのDHMEQで処理後2-6時間で、NF-κBのバンドの消失が確認された。その後8時間でNF-κBとDNAの結合の回復が認められた。 3KU1919細胞におけるp65、IκBαタンパクの局在 KU19-19細胞およびKU-1細胞(恒常的にNF-κB活性を認めない)におけるp65、IκBαタンパクの発現をウエスタンブロッテイング法により検討した。KU-1細胞においては細胞質内にp65タンパクの発現が認められるが、核内に認められなかった。一方、KU19-19細胞においてはp65タンパクは核内、細胞質内ともに確認された。IκBαはKU19-19、KU-1細胞ともに細胞質内にその発現が確認された。 4KU19-19細胞におけるDHMEOによるアポトヘシス誘導 アポトーシス誘導の有無を検討するにあたり、ApopTag(Intergen Co., Purchase, NY, USA)によるterminal deoxynucleotidyl transferase(Tdt)reaction end labeling(TUNEL法)を用いた。 KU19-19細胞において10μg/mlのDHMEOで有意にアポトーシス誘導が検出された。
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