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2008 Fiscal Year Annual Research Report

先天性腎尿路異常発生の新たなメカニズム;分化制御因子Id2欠損マウスの解析

Research Project

Project/Area Number 20591874
Research InstitutionUniversity of Fukui

Principal Investigator

青木 芳隆  University of Fukui, 医学部, 助教 (30273006)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 横山 修  福井大学, 医学部, 教授 (90242552)
伊藤 秀明  福井大学, 医学部, 助教 (00345620)
横田 義史  福井大学, 医学部, 教授 (50222386)
Keywords先天性尿路奇形 / 転写制御 / アンギオテンシン受容体 / 水腎症 / 動物モデル
Research Abstract

1) Id2欠損マウスの胎児期〜出生後におけるAT1受容体発現量の検討
Id2欠損マウスは胎生16日には水腎症を発症しており、AT1受容体欠損マウスは生後14日には水腎症が明らかになると言われている。2つの遺伝子の関連を調べるために、野生型マウスとId2欠損マウスから、腎および腎盂尿管移行部のmRNAを抽出し、AT1受容体遺伝子の発現量を定量的RT-PCR法を用いて比較することを計画した。まず胎生14日での比較を行ったが、この時点ではその発現量に有意な差はないことがわかった。このことは、Id2遺伝子の有無によって生じる水腎症の発症の時期は胎生14日以前にAT1遺伝子の発現に差があるのではないかと推測させるものであった。現在、胎生14日以前のAT1遺伝子の発現量を調べる追加実験を準備中である。AT1受容体発現部位ついては、抗体の問題があり、その同定には至っていない。
2) 片側尿管結紮(UUO)モデルを用いたAT1受容体の発現量解析
野生型マウスにUUOモデルを作製すると、腎盂内圧が上昇し、水腎症が引き起こされ、このときにAT1受容体の発現が増加することが知られている。Id2遺伝子の有無による、既知の水腎症関連遺伝子の発現の変化を調べることを計画した。8週齢の野生型マウスを用い、麻酔下に片側の尿管を結紮し、UUOモデルを作製した。本モデル安定して作製可能となっている。発現する水腎症関連遺伝子群の変化を定量的RT-PCR法で測定し、両者を比較したところ、結紮後3日目を最大にId2遺伝子発現の上昇を認め、Id2遺伝子は、後天的な水腎症発生機序にも関与する遺伝子であることがわかった。この所見は、既知の水腎症関連遺伝子群とId2遺伝子の関係を解明する上で重要な所見であった。今後、Id2遺伝子欠損マウスを用いての比較を行う予定である。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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