2009 Fiscal Year Annual Research Report
サイトカインのシグナル制御を基盤とした外尿道括約筋再生療法の開発
Project/Area Number |
20591882
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
三股 浩光 Oita University, 医学部, 教授 (60219714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 文憲 大分大学, 医学部, 准教授 (30305049)
平田 裕二 大分大学, 医学部, 助教 (30295183)
住野 泰弘 大分大学, 医学部, 助教 (30325716)
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Keywords | Mostatin / 腹圧性尿失禁 / 外尿道括約筋 / 横紋筋幹細胞 / Follistatin |
Research Abstract |
Myostatinは骨格筋特異的に発現するTGF-βファミリー分子であり、骨格筋の増殖を強力に抑制する因子である。本年度はヒト外尿道括約筋におけるMyostatinの発現と増殖におよぼす作用機序について検討した。 【方法】前立腺全摘時に微量採取したヒト外尿道括約筋を採取し、Neural cell adhesionmoleculeをマーカーとしてヒト外尿道括約筋衛星細胞を分離培養し、SV40T抗原を遺伝子導入して長寿化した。この細胞を用いてMyostatin、follistatin添加時における細胞増殖試験、またWestern blot法によりMyostatinの発現を検討した。さらに、イソペンタンにて急速冷凍した外尿道括約筋組織を用いて、免疫染色を行い局在を確認した。 【結果】1, Myostatinによる細胞増殖抑制作用,2. 阻害因子であるFolhstatinがこの増殖抑制を中和すること,3. RT-PCRによるMyostatinの遺伝子発現,4. 蛋白レベルでのMyostatinの発現を確認した。長寿化した衛星細胞においてはWestern blot法にてMyostatinの発現を認めた。また、括約筋組織において免疫染色で横紋筋の細胞質に発現を認めた。 【考察】ヒト外尿道括約筋にはMyostatinが蛋白レベルで発現しており、Myostatinを標的とした腹圧性尿失禁の新規治療の開発が期待される。
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