2010 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドロームの観点からみた尿路結石症予防法の確立に向けた研究
Project/Area Number |
20591885
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
伊藤 恭典 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (70295608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸澤 啓一 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40264733)
安井 孝周 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40326153)
岡田 淳志 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (70444966)
郡 健二郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30122047)
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Keywords | メタボリックシンドローム / 尿路結石症 / 酸化ストレス / オステオポンチン / アディポサイトカイン |
Research Abstract |
私達はOPNのプロモーター領域で発見した結石患者に特異的なhaplotype遺伝子をクローニングし、蓚酸カルシウム結晶接着によるOPN発現のプロモーター活性を調べた。また、OPN以外の結石関連蛋白遺伝子のSNPs解析をし、SNPsの結果を患者の背景(家族歴、食生活など)、結石成分を比較し、再発リスクマーカーとなり得るSNPsを見つけ出した。本研究ではこれらSNPsを用い、結石形成の危険度を予知するゲノムスクリーニング検査を開発しゲノム創薬に結びつけた。マイクロアレイ技術を利用した全ゲノムSNP遺伝子型アッセイを用いて結石患者の遺伝子型判定を全遺伝子レベルで可能にした。約90分でSNPsを判定する検査機器を開発した。これを用いて再発リスクの遺伝子診断法を確立した。 メタボリックシンドロームでは脂肪細胞が分泌するアディポサイトカインが注目されており、冠動脈疾患の患者の血清アディポネクチンは低値であり内皮のapoptosisを防ぎ血管壁を保護する動脈硬化抑制因子として注目されている。結石形成モデルマウスにおいて、アディポネクチンが尿細管細胞で発現し、結石形成前に発現が低下、結石消失に伴い再び上昇してくることを見出し、結石形成と関連があることを示した。
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Research Products
(4 results)