2010 Fiscal Year Annual Research Report
尿路結石形成時の酸化ストレス発生機序の解明と遺伝子組み換えマウスを用いた機能解析
Project/Area Number |
20591887
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
安井 孝周 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40326153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸澤 啓一 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40264733)
伊藤 恭典 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (70295608)
岡田 淳志 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (70444966)
郡 健二郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30122047)
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Keywords | 尿路結石 / 酸化ストレス / 遺伝子組み換え / オステオポンチン / ミトコンドリア |
Research Abstract |
尿路結石形成の初期には細胞障害が起こり、酸化ストレスがその原因になっていると考えられる。細胞内のミトコンドリアの損傷によって活性酸素が発生することが知られており、結石形成時の細胞障害、ミトコンドリアの機能、マトリクス蛋白の機能について詳細に検討することで、結石形成機序を解明し、予防法の確立に活用することを目的とした。 1. 結石形成時の尿細管微細構造の観察と尿路結石マトリクス蛋白であるオステオポンチン(OPN)蛋白の局在の変化について尿細管細胞微細構造とくにミトコンドリアと細胞膜について、平成21年度より詳細に検討を行った。結石モデルラットとしてグリオキシル酸を腹腔内投与し、経時的にsacrificeし、摘出した腎臓を透過型電子顕微鏡で観察した。結石形成初期にミトコンドリアの崩壊と微絨毛の脱落が観察された。ミトコンドリア傷害が結石形成に関与することが示唆された。 2. ミトコンドリア貫通蛋白群(MPTP)の開口阻害剤であるサイクロスポリンAを尿路結石モデルマウスに投与し、結石形成への影響を検討した。サイクロスポリンAにより、ミトコンドリア傷害、結石形成が抑制された。培養尿細管細胞へのシュウ酸カルシウム結石を添加においてもサイクロスポリンAで傷害が抑制された。 3. OPNの機能部位欠損トランスジェニックマウスにグリオキシル酸を投与し、wild typeより結石形成が抑制され、結石の微細構造が十分に形成されていないことから、OPN機能部位の結石形成における役割を明らかにした。
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Research Products
(3 results)