2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20591901
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
早川 邦弘 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (00198821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星長 清隆 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (30229174)
日下 守 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (40309141)
佐々木 ひと美 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (00319261)
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Keywords | ドナー年齢 / レシピエント年齢 / 温阻血時間 / 総阻血時間 / 摘出時クレアチニン値 / グラフト生着率 |
Research Abstract |
研究開始年度である平成20年以降の献腎移植症例の蓄積に前向き検討の対象となった症例を加えた全症例を対象として全移植施設からアンケート方式でデータを集積して解析を更新追加した。現在までに集積されたデータは、これまでの知見を補強すると同時に、現在解析途上ではあるが、前向き研究でもこれまで得られた結果が妥当であることが裏付けられていると考えている(現在最終解析中)。すなわち、結論として年齢60歳以上の腎臓と50歳から59歳までの腎臓で高血圧の既往または脳血管死亡の群における心停止ドナー、レシピエントとして30歳未満の若年者ではなく、30歳以上に移植した方が生着率や期間などが有意に優れていると結論づけられた。早期腎機能発現症例に関しても、摘出直前クレアチニン2.0mg/dl以下、総阻血時間6時間未満、レシピエント年齢25歳未満が良好な結果が得られる事を結論づけた。このことは、データを追加しての今回までの過去4年間における前向き、後ろ向き解析でも同様に有意の結果であった(P<0.01)。すなわちこれまでの結果同様、データを追加しての検討でも良好な摘出直前クレアチニン値と短い総阻血時間、さらに若いレシピエントへの移植が早期腎機能発現を得る上で重要な要因であることをが更に多くのデータを本にして裏付けられたと結論した。反面、グラフトの機能発現に関与する遺伝子の網羅的解析では、neutrophil gelatinase-associated lipocalinが機能回復の指標として2示唆され、既に共同研究者により報告されているが、ほかにも2・3の有力な指標については解析の途上に留まっており、有意といえる結果を得ていない。今後の更なる検討と追加分析が必要と考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
グラフトの機能発現に関与する遺伝子の網羅的解析は、現在のところneutrophil gelatinase-associated lipocalin以外、移植腎の予後に関して2,3の有力な指標が示唆されるに留まっており、現時点で有意といえる結果を得ていない。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床データを補強する実験データと新たな知見を得ることが未だ不十分であり、再度方針を検討して補完する予定である。
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Research Products
(1 results)