2009 Fiscal Year Annual Research Report
アンドロゲンシグナリング修飾による精子成熟機構の解析
Project/Area Number |
20591903
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 吉也 Tohoku University, 病院, 助教 (30422116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 幸弘 東北大学, 病院, 准教授 (10260431)
高橋 藍子 東北大学, 病院, 技能補佐員 (30436125)
長谷川 久隆 東北大学, 病院, 技能補佐員 (20455835)
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Keywords | 精巣上体 / 精子成熟 / アンドロゲンレセプター / コンディショナルノックアウトマウス |
Research Abstract |
男性ホルモン(アンドロゲン)とアンドロゲンレセプター(以下AR)は精巣における精子形成(spermatogenesis)と精巣上体における精子成熟(sperm maturation)に重要な役割を果たしていることは広く知られている。そこで我々は、アンドロゲンシグナリングを精巣上体特異的に修飾することにより、精巣におけるアンドロゲンおよび精子産生を阻害することなく、男性特異的に精巣上体機能(受精能獲得)を破壊できるのではないかと考え、Cre-loxPシステムを利用して、精巣上体特異的にアンドロゲンレセプターを破壊された遺伝子改変マウスの作製および機能解析を行い、精子成熟機構に関与する遺伝子群を同定する事を最終目的とした。 昨年度計画で精巣上体特異的にタモキシフェン作動性Creを発現するトランスジェニックマウスの作製を行い計8ライン作出完了した。本年度はこれらのマウスがCreリコンビナーゼをタモキシフェン制御下に発現するか確認するためにROSA26-EGFPと掛け合わせた。米国JACKSON研究所より購入したROSA26-EGFPマウスはCre発現領域に一致してEGFPを発現するように遺伝子改変したマウスである。引き続き平成22年度は、このマウスと精巣上体特異的Cre発現マウスから産出されたマウスが8週令に達し次第タモキシフェン投与した後精巣上体を取り出しEGFP発現を確認予定である。さらに、タモキシフェン作動性Creマウスと東京大学加藤茂明教授より供与されたコンディショナルARノックアウトマウスとを掛け合わせて精巣上体特異的ARノックアウトマウスを産出し、TM投与終了後精子運動能等を解析する予定である。
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[Journal Article]2009
Author(s)
De Graff DJ
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Journal Title
Androgen Action in Prostate Cancer(Springer Science)
Pages: 587-615