2009 Fiscal Year Annual Research Report
心磁計測を導入した新しい系統的胎児不整脈検査・診断システムの構築
Project/Area Number |
20591906
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
濱田 洋実 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (60261799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小畠 真奈 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (20420086)
小倉 剛 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (40451702)
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Keywords | 出生前診断 / 超音波診断 / 心磁計測 / 先天性心疾患 / 先天性房室ブロック |
Research Abstract |
胎児不整脈に対する新しい有効な検査・診断システムの構築という大きな目標を達成するために、本研究では、いわばモデル疾患として先天性房室ブロックに着目し、新規に胎児心磁計測を導入した系統的出生前検査・診断システムの試験的構築、運用を目指している。 この目的達成のために、本年度は、前年度に引き続き抗SS-A(Ro)抗体陽性妊婦とコントロール妊婦について、妊娠中の胎児心磁計測、総合的胎児心臓超音波検査、および胎児心拍数曲線解析を行った。出生児については経時的に心電図解析を施行した。 その結果、先天性房室ブロック所見が得られた児はいなかったものの、超音波検査所見も含めてその出生前検査所見は、いずれも出生後の所見と一致することが確認できた、また、胎児のPR時間に着目して解析を行ったところ、PR時間は心臓超音波検査では妊娠15~16週から、心磁計測では妊娠18週から計測でき、妊娠早期からの評価に有効なツールであることが明らかとなった。さらに、胎児心磁計測によるelectrical PR時間とドプラ心臓超音波によるmechanical PR時問の比較結果や、生後にδ波が顕在化した巨大心臓腫瘍2例の心磁計測、心電図所見を明らかにして報告することができた。これらの成果は、我々の系統的出生前検査・診断システムが不整脈胎児に恩恵をもたらす大きな意義があること、およびその重要性を示すものであると考えられた。また、他の胎児心疾患においてもこのシステムが応用できることが明らかとなった。 以上のように、本年度は概ね当初の計画どおりに研究を遂行することができた。
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Research Products
(3 results)