2010 Fiscal Year Annual Research Report
血小板活性化因子による絨毛及び脱落膜の血管新生の制御
Project/Area Number |
20591921
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
楢原 久司 大分大学, 医学部, 教授 (60211447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 康志 大分大学, 医学部, 講師 (40274758)
奈須 家栄 大分大学, 医学部, 准教授 (30274757)
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Keywords | 血小板活性化因子 / 絨毛 / 脱落膜 / 着床 / 血管新生 |
Research Abstract |
PAF受容体は、G-protein coupling typeの受容体であり、細胞内情報伝達系として、その機能に応じて種々の経路の関与が示唆されている。これらの経路のうち、血管新生の制御においてどの経路が中心的役割を担っているかを検討した。 Protein kinase C(PKC)のactivator(TPA:positive control)やinhibitor(H-7)、あるいは、PKAのactivator (db-cAMP:positive control)やinhibitor(Rp-cAMPS)を脱落膜細胞培養系において、PAFとともに、あるいは単独で添加し、VEGF,basic FGF,HGF,angiogeninおよびTSP-1の産生に変化がみられるかどうかを検討した。 また、EGF受容体などの受容体型tyrosine kinaseは蛋白が結合すると、二量体を形成することで活性化する。EGF受容体からの細胞内情報伝達系にはMAP kinaseが重要であることが示唆されている。従って、EGF(positive control)やPAFを時間的、濃度的変化を加えて添加し、刺激後のMAP kinaseのリン酸化をWestern innumoblot analysisにより解析した。 さらに、MAP kinaseカスケードの特異的な阻害剤を添加し、MAP kinaseの活性を抑制することで、VEGF,basic FGF,HGF,angiogeninおよびTSP-1の産生に変化がみられるかどうかを検討した。 上記の検討結果を解析中である。
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