2009 Fiscal Year Annual Research Report
LIF欠損マウスを用いた難治性習慣流産に対する子宮内膜再生動物モデル作成
Project/Area Number |
20591925
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
杉浦 真弓 (小笠原 真弓) Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 教授 (30264740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 一郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10183972)
尾崎 康彦 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50254280)
鈴森 伸宏 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (70326148)
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Keywords | 習慣流産 / Leukemia Inhibitory Factor |
Research Abstract |
21年度は20年度に作成したGFPマウスをドナーとしてC57BL/6メスマウスに骨髄移植を行い、どれくらいの時間でドナー由来の子宮内膜肝細胞が出現するかを徳島大学で指導を受け、実験をおこなう予定であった。着床に必須であることが証明されているLeukemia Inhibitory Factor (LIF)欠損マウスがGFPマウスの骨髄移植によりドナー由来の子宮内膜細胞を導入することで出産可能となることを証明することが本研究の最終目的であった。 LIF欠損マウスを探したが、上記の報告者であるStewart CLら、国内報告者数人に依頼したが、入手できなかった。そこでマウス実験をあきらめ、臨床研究に変更することにした。 習慣流産患者の流産脱落膜におけるLIF濃度をELISA法を用いて測定した。患者脱落膜LIF濃度は52.68±27.33であり、人工妊娠中絶によって得られた脱落膜対照LIF濃度は80.51±27.01であった。習慣流産患者子宮脱落膜においてLIF度が有意(p=0.006)に低値を示した。 また、患者妊娠初期の頸管分泌物の蛋白を抽出し、LIF濃度の測定も行った。今後は症例数を増やして結論を導く予定である。さらに、W-B法によって脱落膜組織におけるLIFの分子量の確認、共焦点レーザー顕微鏡を用いた免疫組織染色法によって脱落膜のLIFの局在を調べる予定である。
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