2008 Fiscal Year Annual Research Report
粘膜免疫活性化による子宮頸癌前癌病変の新規治療戦略に関する研究
Project/Area Number |
20591938
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川名 敬 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 助教 (60311627)
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Keywords | 子宮頸癌 / 前癌病変 / 乳酸菌ワクチン / CD1d / iNKT細胞 / 子宮頸部リンパ球 |
Research Abstract |
子宮頸癌の前癌病変である子宮頸部上皮高度異形成(CIN2-3)は、HPVの癌蛋白質E7を高率に発現した粘膜病変である。CIN病変を消失させるためには、E7を標的にした細胞傷害性T細胞(CTL)を子宮頸部の粘膜リンパ球に誘導しなければならない。我々は、腸管粘膜由来のIntergrin α4β7+リンパ球が子宮頸部粘膜に存在することを見出した。また我々は、安全性の高い乳酸菌に着目し、乳酸菌E7ワクチンを製剤化し、動物実験によって腸管のIntegrin α4β7+リンパ球にE7-CTLが優位に誘導されることを確認した。したがって、乳酸菌E7ワクチンを経口接種すれば、Intergrinα4β7+のE7-CTLが腸管から子宮頸部に帰巣し、E7陽性CIN病変に細胞傷害性を発揮すると期待できる。そこで、東京大学医学部研究倫理委員会の承認を得て2009年1月からCIN3患者を対象とした第I/IIa探索的臨床試験を開始している。我々は、子宮頸部粘膜における耳HPVE7に対する細胞傷害活性を直接測定するために、子宮頸部粘膜リンパ球を採取し、E7-CTLを測定するアッセイ系を樹立した。これを用いて、ワクチン接種による粘膜免疫誘導能を評価する予定である。治療的ワクチンの臨床的治療効果と局所免疫応答を正確に把握できると期待される。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Expression of CD1d and ligand-induced cytokine production are tissue-specific in mucosal epithelia of the human lower reproductive tract.2008
Author(s)
Kawana K, Matsumoto J, Miura S, Shen L, Kawana Y, Nagamatsu T, Yasugi T, Fujii T, Yang H, Quayle AJ, Taketani Y, Schust DJ
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Journal Title
Infection and Immunity 76
Pages: 3011-3018
Peer Reviewed
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