2010 Fiscal Year Annual Research Report
TDT解析を用いた日本人子宮内膜症発症関連遺伝子の解明
Project/Area Number |
20591946
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
吉田 茂樹 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (70294212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小原 範之 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (70214210)
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Keywords | 子宮内膜症 / 遺伝子多型 / TDT解析 / SNP / 一塩基遺伝子多型 |
Research Abstract |
申請者はこれまで、子宮内膜症との関連が疑われる多数の遺伝子(TNF-beta、E-cadherin、Transforming growth factor beta1、CYP1B1、tumor necrosis factors-beta、Interleukin-10の特にプロモーター領域)上における遺伝子多型と子宮内膜症発症との関速について、日本人検体を用いて患者対照研究(case control study)を行い、これら遺伝子における多数の遺伝子多型を子宮内膜症患者ならびに正常対照者群において解析してきた。これら遺伝子領域における遺伝子多型の出現頻度を対照群と比較した相関解析を行った。その結果、健常コントロール群と患者群の間にアリル頻度、遺伝子多型分布とも有意な差を認めなかった。子宮内膜症rAFS IV期[重症群]と健常者群との間でも同様に解析を行ったが、有意差を認めなかった。 21年度、E-cadherin上の複数の遺伝子多型を解析する際に、実験手技ならびに結果が安定しないことが判明し、基礎実験の反復に当初想定していた以上の時間を要したが、これを解決した。 22度ではこれまでの研究成果の統計学的解析を行い、データの取りまとめを行うと同時に、さらに研究を広く展開する目的で研究対象を同じく婦人科腫瘍である子宮体癌患者に広げ、研究を展開した。 これまで培ってきた子宮内膜症において用いた遺伝疫学的手法を用いた研究方法を応用し、子宮体癌発症との関連が想定される複数の遺伝子(プロゲステロン受容体、CYPMspA1,CYP19,p53,MMP-1/-9)における多数の遺伝子多型を患者群ならびに正常対照群において解析し、遺伝統計学的解析を加えた。一部の成績を13th Biennial Meeting of the International Gynecologic Cancer Society(IGCS2010,October 23-26, 2010, Prague, Czeck Republic)にて発表した。
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